先日の三越のワークショップに、おひとり、
たまたま通りかかった時に会場に販売用に置かれていたボビンの糸巻き機に目がとまって、
そのビジュアルに惹かれて、初めての方のためのイヤリングのワークショップに申し込んだという方がいらっしゃいました。
越前屋さんの糸巻き機なのですが、
これは私も、細い糸を数ペア以上巻くときに長年愛用しているもの。
楽だし、きれいに素早く巻けます。
使い方とかゴムとかについて、
少し触れておこうと思います。
人によって好みは様々で、
糸巻き機は愛用してるけれど、別の種類を使ってるという方、
糸巻き機を使うのは嫌で、手で巻くのが好きという方、
使うなら電動糸巻き機(Kantcentrumのwebshopなどで見られますが、コード式、電池式などあります。私は使ったことはないので使用感は不明)がいいという方、
など、いろいろな方がいらっしゃいます。
写真の糸巻き機は12.000円ちょっとしますから、
私は特にオススメはしませんが、
個人的には良いお買い物をしたと思っています^_^
私は、単純作業は作業効率を上げられるなら、とっとと済ませたいタイプ。
というか、織る時間は好きなのですけれど、変化の無い繰り返し作業が苦手なんですねきっと。
スープや煮物のアク掬いとか、玄米を炒ったり、オニオンスープ用に玉ねぎを炒めるのとかは、平気で二、三十分以上、していられるのですけれど。
まぁ、こういったのは徐々に仕上がっていく微妙な変化があるということで好きなのかも。
で、気に入って購入したとして、糸車用のゴムはついてきません。

こんなふうにゴムをかけて(使わないときはゴムがのびきってしまわないよう外しておくのですが、手前の短い棒にかけておくと無くさないで済みます)
糸やボビンをセットして使います。
このてのタイプの糸巻き機は、一方向にしか巻けないから、糸の撚りの方向によっては撚りが戻って困るという指摘もありますが、
これまで10年以上、この糸巻き機を使ってきて、一般的にボビンレースで使われる糸について糸巻き機理由で不具合があった記憶は私についてはありませんが、
気になる方は、詳細を研究していただければと思います。
で、ゴムなのですが、5ミリくらいの幅広な丈夫そうな輪ゴムを使う方が多いでしょうし、よく見かける写真でもそうではないかと思います。
ただ、ぴったりなサイズのゴムの入手や、ぴったりでも徐々にのびてきて買い替えるときの手間というのが、ちょっとした気がかりというか面倒に感じるという方は少なくないのでは?
師匠のレッスンでは、戦中戦後の混乱期を乗り切ってこられた世代のお姉様方と、ご一緒させていただくことがあります。
折々にうかがうお話に、スゴい!とひれ伏すということがあるのですが、
とあるとき、たくさんボビンに糸を巻かなきゃならない状態の人がいたときに、ちょうどその場の糸巻き機のゴムが切れていたか何かで使えないことがわかって、
困りましたね…となったとき、
ちょうど、大先輩なお姉様がいらして、
「普通の輪ゴムを2本か3本かけたら使えるわよ」
とおっしゃったのです。
一堂、???、ホントにそれで大丈夫???、となったのですが、
とりあえず手近にあった普通の輪ゴム2本くらいをかけたら、普通に糸巻き機が使えることが判明し、
皆、お姉様にひれ伏した、ということがありました。
普通の輪ゴムもメーカーなのか色なのか、実際に使ってみないと、何本がけがぴったりかはわからないのですが、
その後、私は、自宅で糸巻き機を使うときは、
とりあえず、手近にある輪ゴム1本で事足りてます♪
もちろん、ときどき、すぐ切れちゃう弱いゴムに当たることもありますけれど、大概は当分、もちます。
ということで、糸巻き機、買ったはいいけれどゴムでお困りの方、
とりあえず、手近にある、よくあるタイプの輪ゴムを、
試しに使ってみる、というアイデアのシェアでした。
なにぶんゴムですから、切れちゃうことは当然あります。
そこらへんにお気をつけいただいて、
一本だと弱そうだったり、今ひとつ緩いかんじだったら
もう一本足してみる、といった具合で、
調整されると、具合が徐々に把握できるかと思います。
怪我に気をつけてくださいね〜
これは切れるでしょーっていうような感触のゴムがあったら、
即、別のに替えてくださいね〜
お試しの際は自己責任で☆
次は、金曜日か週明けあたりに。